高原川 支流の釣行記(2016年4月23日)
陽気が良くなり春らしい時期になりました。
渓流釣り最盛期の到来です。
ただし、花粉症の筆者にとっては過酷な時期でもあります。(涙)
この時期の釣行は楽しみの反面、スギ・ヒノキが生い茂る山中を徘徊するので、薬で症状を抑えつつの苦行という側面もあります。
今回は同じく花粉症で苦しんでいる友人の林敦君と同行して高山市上宝の高原川支流に出かけました。
今年は積雪量が少なく春の気温の高まりも早かったため、例年のこの時期なら道路わきに残った雪が見られるのですが、平湯峠では全く見かけませんでした。
また、川原の日陰部分でも残雪はなく、暖かさを実感しました。
ただ、上宝から眺める連峰の山頂部はさすがに雪が残ってました。
それでも例年よりは白さが薄い印象です。
到着した渓流の水量は釣行日の2日前の降水の影響で多めです。
温暖で水量が多く魚の活性は高いだろうなと思いながらも、目前で巨石の間を縫い轟音を立てて流れる水の勢いを見ると足がすくみます。
林君とは、これだけ水が多ければ川通しで釣りあがるのは厳しく、短い区間で切り上げて車で移動しながらの拾い釣りになるだろうと打合せをしました。すぐに移動することになるからと、購入した釣り餌のヒラタ(川虫)の半分は車内のクーラーに残して川へ入りました。
午前5時半にいざ川に入ってみると予想通り水勢が強く釣り上がりには苦労します。しかも魚の反応は全然ありません。
深い谷の冷水域なので、陽が上って気温が上がらないと魚の活性も上がらないとはわかっていながらも、釣り人の性として魚の顔を見ないことには落ち着かず、釣り餌の投入を続けながら上流へと移動を続けました。
ヒラタはイクラと同じように柔らかいため、勢い良く仕掛けを上げると外れることが多く消耗が早いエサです。どうせ短時間で移動するからと思い、とにかく1匹は釣ろうとエサの交換頻度を上げて挑みました。
そして釣りはじめて1時間ほどでようやく最初のイワナを釣り上げることができました。深みのある瀬尻でコツコツという小さなアタリを辛抱して合わせて引き抜きました。
20cm程度のイワナですが最初の1匹というものは嬉しいものです。
ただ、この時点で持参したエサがほとんど無くなっており、そろそろ引き上げようかとも考えました。
しかし、水勢はきついものの進めないほどではありません。これから釣れる時間帯になるので、ここで切り上げるのはもったいないと思い、エサは現地採集しながら進みました。
問題は水が多いため普段は瀬になっているところも深く水没していたことです。この日の水深が浅い場所は普段なら川原になっている場所です。そのような場所には川虫は少なく、大き目の石をめくり続けても思うように採集ができません。1時間くらい採取してもエサに向いた川虫は4~5匹しか採れませんでした。
それなら車に戻ってエサを取ってくればよいのですが、谷に入って進んでしまうとそこから車に戻って、また谷を上るという気力は起きません。
僕が必死でエサの採集をしている間にも、林君はエサを慎重に扱っていたので十分なストックがあり、順調に釣り進んでいました。
普段は水が枯れているような小場所が良い具合の深みのある大場所になっていて、そのような場所に竿を出す林君に対し、釣りが出来ないストレスもあって10cm程度の稚魚しかつれないとからかっていたら、そんな箇所から25cmくらいのイワナを釣り上げていていました。
ただ、林君もエサの残量が少なくなっていたので、彼は魚を釣った後のエサも外すことなくボロボロになるまで使い続けていました。
僕もエサが確保できた時点で釣りを再開しましたが、エサを投入すればすぐに反応がある入れ食い状態に突入しました。(確保できたといっても川虫数匹ですが・・・)
水の透明度が高いので、深みのある場所の底には何匹ものイワナが定位している様子が視認できました。
エサを最深部に落とし込めばガツンとアタリがきます。
この日では最長の28cmのイワナも淵の底でアタリました。掛けた瞬間から竿に重みが伝わり、これは大きいと思って慎重に引き寄せてネットへ入れました。
エサ採りばかりで釣りができなかったストレスも、この1匹で解消です。
その後、採取したエサもすぐになくなり、高巻いて移動するばかりになりましたが、林君はボロボロのエサを使いまわしてイワナの数を重ねていました。
結局、この谷で午後2時半まで釣りをすることになり、僕はエサ不足が祟ってイワナが4匹のみでした。林君は16匹を釣り上げ満面の笑みです。ここまで差が開くと落ち込みます。
帰路に車に残しておいた川虫を捨てることになった時には、これが釣行中にあれば・・・という思いを強くしたのは言うまでもありません。
・釣行した渓流
高原川支流
(岐阜県高山市上宝)
・釣行した日付 2016年4月24日(土)
・釣行時間 午前5時30分~午後2時30分
・気温 7度~22度
・釣果
イワナ 4尾(最長28cm)
・餌 ヒラタ、キンパク(カワゲラ)
・仕掛け
竿 5.3m
道糸 0.6号
ハリス 0.4号
オモリ 2B
針 7号(スレ)
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